丸の内でのパフォーマンス撮影
Performance in Marunouchi,Tokyo stasion


↑配ったティッシュに描かれた画像


My position-comings and goings-/Distributor-temporary communication-
Oil on canvas F100x2 / Mixed media 2005

今年制作したインスタレーション、My position-comings and goings-/Distributor-temporary communication-(上部写 真)。
これは、東京駅丸の内側を背景として、ウサギがティッシュ配りをしている物です。
人の往来の中、ティッシュ配りという日常の街角で何気なく行われているささやかなコミュニケーション(temporary communication)を題材とした物です。
この作品の意図は、このウサギが配っているティッシュには"Who are you?"という文字が書かれていて、日常ではただの通行人と、広告を目的としたティッシュを配るバイトの人との一時的なコミュニケーションを一つの例として、この問いによって、相互の関係性に意識を加える狙いの作品です。

この作品を作った時に、是非、これを画廊という場所だけでなく、実際のただの通 行人とこのウサギとのコミュニケーションを実現させたいと思いました。
そこで、5体のウサギ達を引き連れ、実際の東京駅丸の内側に向かい、路上パフォーマンスに至る事ができました。
しかし、この撮影が敢行されるまでに一悶着あったのです。
最初、背景となる東京駅丸の内の建物を真正面に捉えた場所で撮影をしようと思い、車からせっせとウサギ達を降ろし、セッティングしていると、赤いランプを光らせた車がブ〜ンと近寄ってきて、2人のおまわりさんらしき人が近づいてきました。
どうも彼らは機動隊の方々らしく、ここでの撮影はダメ〜というのです。そこは皇室の人が通 る道だという事と通行人の邪魔だから、ダメと言われ、結局問答を繰り返した結果 、その場での撮影はさせてもらえませんでした・・・。
すごい悔しい想いを抱えながら、車にまたウサギを乗せて、新たな撮影ポイントを探しました。
背景に東京駅の建物が入っていなくてはこの作品の意図が崩れると思い、次なる撮影ポイントとして選んだのが、下の写 真です。
真正面ではないけど、仕方ない。
また怒られるの嫌なので、慌ただしく、セッティングを 急ピッチで進め、ゲリラ的に撮ってきちゃいました。
思ったよりもみんな関心を寄せて頂き、子供達は喜び、OLの方々もかわいいと言ってくれて、携帯のカメラでみんな記念撮影をしたりしてくれました。
本当はもう少し、人々の反応を見ていたかったけれど、限られた時間しかなかったので、本当に数分で店終いとなってしまいました。
本当にささやかすぎるくらい短い時間でしたが、ウサギ達と通行人の間にコミュニケーションが交わされ、ティッシュを配れた事は私の目的が叶い、嬉しかったです。
通行人の邪魔だという言葉に多少なりとも傷ついた部分はあったものの、通 行人の人々の反応から、その傷を上回る喜びを与えて もらえて、元々の作品意図以上の収穫を感じています。
その"Who are you?"ティッシュを持ち帰った人の中で、その文字に?(クエッション)を感じてくれる人がいてくれたなら
大バンザイであります。
すったもんだはありましたが、美術という枠組みを乗り越えた
場所での行為に意味合いを強く感じれた大きな経験となりました。
私にとっては、ささやかなコミュニケーションの中で大きな経験をする事ができました。
この快楽は病みつきとなって、第二段を考える良いきっかけになりそうです。